吟遊写真 | TOP旅行記 > 紅葉の鳴子へ



鳴子温泉郷は、日本国内にある11種類の泉質のうち
9種が集まっているという稀有な温泉地だ。
たくさんある宿ごとに泉質が異なり、様々な温泉を堪能できる。
隣同士の宿であっても全然違う湯というのだから驚きだ。
昔から湯治場としても有名で、今回私がお世話になった宿も、
湯治場として使う方も多いのだろうなと思える造りをしていた。


せっかく温泉郷に来たのだから、少しくらい温泉巡りをしてみることに。
『滝の湯』という共同湯があるということで、そちらに行ってみた。
共同湯というだけあって流石に賑わっている。
地元の人、観光客らしき人、様々な人たちが朗らかに温泉を楽しんでいた。


温泉の色は無色透明。
泉質は酸性で、硫黄、ナトリウム、アルミニウム、カルシウム、鉄を含む硫酸塩泉だ。
動脈硬化や切り傷、やけど、慢性皮膚病に効果あり。
値段も大人150円と手頃で、この値段でこんな良い温泉入っていいの?という感じ。
うん、行って良かった。
身体もぽかぽかだ。




帰り道は温泉郷をぶらり探索。
すると、『温泉神社』という不思議な立て札が。
温泉の神社……?? そんなもの初めて聞いた。


どうやら「おんせんじんじゃ」ではなく「ゆのかみのやしろ」と読むらしい。
熱湯と沸き立つ轟音が神の怒りのようであったので、
温泉が湧き出たところに温泉神を祀[まつ]って神の怒りを静めたのだとか。
神社自体はこじんまりとした造り。
境内の柱の影に大きなこけしが置いてあった。
いかにもこけしの街の鳴子らしい。




散策を終えて宿へ。
泊まったのは『東多賀の湯』
乳白色の温泉と、優しい女将さんのいる宿だ。

ここの温泉のお湯がとにかく良かった!!

泉質は硫黄、ナトリウム、カルシウムを含む硫酸塩泉。
慢性皮膚病や慢性婦人病、切り傷、糖尿病、動脈硬化、やけどに効果あり。
洗い場に蛇口はない。代わりに、温泉が絶え間なく湧き出ているから、
それを使ってくださいと導管が引いてある。うーん、贅沢だ。


「お湯が柔らかい…!」
乳白色のそのお湯は、他の温泉と全然違った。共同湯の滝の湯とも違う。
こう、とかく肌に柔らかいのだ。お湯にゆるゆると包まれる感触。
今まで温泉には色々入ってきたけれど、お湯に惚れたなあとまで思えるものは数少ない。
でも此処のは、この温泉に入るためにまた泊まりたい!と思えるくらいに素敵だった。
湯治の宿というのも頷ける。



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